マレガオンのスーパーマン

私は、テレビをほとんど見ません。
でも、時々気になる予告なんかを見つけると、いつか見るつもりで録画しておいたりします。
ただ、その「いつか」がなかなか来ないのですね。
時間ないんだなー。というか、優先順位が低いんです、テレビを見るっていうことに対する。

そんな毎日なんで、先日、息子から苦情が。「ママのがいっぱいで、僕のはすぐに消さなきゃなんない!」と。
それならば・・と1つ適当に選んで見てみました。

これが、運命的なチョイス(大袈裟!!)でした!

見たのは、もう5か月も前、今年の2月にBShiで放送された、発掘アジアドキュメンタリー、「マレガオンのスーパーマン」。

マレガオンというインド西部の町は、紡績をおもな産業とする貧しい街。そこで、ハリウッドやボリウッドを夢見て手作りの映画を作成する人々のドキュメンタリーです。
ストーリは、下記のブロガーさんが詳細に伝えてくださっているので、是非ご覧になってください。

インド・マレガオンのスーパーマン(のんきに介護)
マレガオンのスーパーマン(カレーの拳)


いや、このスーパーマン役のシァフィークさん、このほっそい体でどうやってスーパーマンを演じるのかと思えば、ほんとにまるっきりパロディで、日本の芸人よりずっとつらそうな場面ばっかり。
撮影風景のドキュメンタリーの後、映画本編がダイジェストで流れるんですが、その「超低空飛行」のスーパーマンの撮影風景を見ているがゆえに、もう笑える笑える。

でも、なんでしょう・・なんかこう、夢とか希望とかに溢れていると同時に、どんなに頑張ってもここで映画で食べていくなんて無理だったり、非常に厳格なイスラム教徒の町であるがゆえに、女性に教育が行き届かなかったり、というすっぱい背景が、撮影現場そのものを映画化しています。

たまりにたまった録画をやっと1本見たけど、これは消せませんなー。DVDに落としときます。